日本政府に求めるのは「力強い支え」
松原:ただ日本政府の反応を見ていると、もともと赤根さんもそのICCの判事になられた時には、政府の指名もあり、強い後押しがあってなられたわけで、『それなのに』という思いは正直おありじゃないですか?
赤根:……そこを言われると厳しいですね。それは私としては、日本を頼りにしています。
松原:木原官房長官もですね、『赤根さんとは連絡を取り合ってるんだ』とおっしゃったけど、外務省は今取り合ってるんですか?あるいは政府とは。
赤根:基本的にはいつもですね、私は大使館経由だとか、あるいは直接外務省との事務方レベルが多いんですけども、とっております。で、外務省もですね、『私の個人的な不都合、経済的なものも含めて対処する』ということでお話をいただいてますので、今後私が困った時には助けてくれるんだろうということです。
松原:木原官房長官はですね、『必要な支援があればしっかりとやる』と言ってるんですね。何が一番今、政府に対して求めたい必要な支援ですか?
赤根:私は、政府の支援っていうのが、私個人の生活だとか、セキュリティ問題だとか、『個人のこと』だけに絞られている、つまり矮小化されているっていうところが若干気にかかるところですね。
私は確かに個人としては、何の理由もなく制裁にあってるんですけれども、ICCの所長として、まずICCを守らなきゃいけない。そして、職員も守らなきゃいけない。そして、世界の法の支配の最後の砦となるICC、それを守り抜くことによってですね、世界の法の支配っていうものが廃れていかないようにしなくちゃいけない。ですから、日本政府には――やり方は私はわかりません、外交とか政治レベルの話になると思うんですけれども――それを力強く支えてくれるということが一番の助けになると思います。














