鹿児島を代表する伝統的工芸品・大島紬。今後、海外展開を考える上で模倣品をどう防ぐかが課題となっています。そのため、国内初となるIT技術を活用した実証実験が来月から始まることになりました。
奄美市の本場奄美大島紬協同組合では22日、関係者に来月から始まる実証実験について説明が行われました。
模倣品の流通を防ぐために使われるのは、大きさが20分の1ミリから10分の1ミリしかない微粒子のタグです。染料に混ぜ込んで糸などに吹き付ければ、スマートフォンアプリで読み込むことができ、本物なのか、模倣品なのか識別できるといいます。
この技術を提供する東京のPwCコンサルティングによりますと、海外で使われたことはあるものの、国内では初めてだといいます。
(PwCコンサルティング 林泰弘デジタルガバメント統括)「大島紬というブランドの魅力を守ることにつながる。国内だけでなく海外にも魅力が伝わっていく」
組合によりますと、大島紬は1970年代に生産が戦後のピークを迎えた時期に海外産が流通し、打撃を受けました。最近は模倣品が見つかるのは年に数件ほどですが、今後、海外での販売を進める上で、こうした対策は重要になるといいます。
(本場大島紬協同組合 福長敏文事務局長)「大島紬の価値を高めるための一つの手段として、世界的にも必要となるデジタル化の導入を、視野にやっていく必要がある」
実証実験は来月から始まる予定です。
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