黒いバッタ=トノサマバッタ?
──黒いバッタは、トノサマバッタの可能性が高い?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「…と思ってしまいそうですが、話はもう少し複雑です。
トノサマバッタには、『相変異』という面白い性質があります。
周囲に仲間が少ない状態で育った個体は孤独相、逆に高密度で育った個体は群生相となり、体色だけでなく、体つきや翅、行動などまで変化します。
孤独相は、私たちが野外でよく見かけるトノサマバッタに近い姿です。
一方、群生相では黒っぽい体色となり、翅が長くなって飛翔能力が高まり、餌を求めて広い範囲を移動するようになります。
しかも、孤独相はおとなしく、植食性が強く、仲間同士はあまり集まりませんが、群生相は気が荒く、肉食や共食いをすることも増えるのに、仲間同士が集まりやすくなったりすることも知られています。
仲間がたくさんいる環境で育った結果、真っ黒…とまではいかなくても、黒っぽい姿になるトノサマバッタもいるわけです」














