核兵器について議論する前に…“過去を顧みる姿勢”を


被爆の辛い経験は、誰もが話したくて話しているわけではないという西本さん。それでも力の限り、命の続く限り、子どもたちに伝え続ける覚悟です。

「子ども子どもで違いますけどね。何もしないよりは、何も聞いたこともないよりはなんかばあちゃん来て何か喋ったよねってそれぐらいは残るでしょ。私体が悪いから行けませんってことは、もう絶対に言いません」

終戦から81年たった今、原爆の恐ろしさを経験した人は年々減り続けています。

「核の傘」、「核抑止論」など核兵器の今後を考える前に、まず過去を顧みる姿勢が必要ではないでしょうか。西本さんの幼いころの記憶が綴られた「証言録」。その最後のページは、当時の中学1年生の教科書に書かれていた文章で締められています。



「こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません」
「戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです」
「みなさん、あのおそろしい戦争が、二度とおこらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう」
(“あたらしい憲法のはなし”より抜粋)