巨額の投資トラブルが報じられ、去年・松竹芸能を退所したお笑いコンビ「TKO」の木本武宏さんが、都内で記者会見に臨みました。

カメラのフラッシュの中、1人で登場した木本さんは「本日はお忙しい中、たくさんのメディアの方にお集まり頂いて本当にありがとうございます。そして皆様にまずお伝えしたいのが『騒動発覚時に記者会見をする』という旨をお知らせしていたにも関わらずここまで遅くなってしまったこと本当に申し訳ありません」と発言し、深々と一礼。
続けて、「そして、今まで私を応援してくださった皆様、そして関係者の皆様、何よりも今回この様な騒動に巻き込んでしまった仲間・友人の皆様、改めて本当に申し訳ありませんでした。」と謝罪しました。

記者会見を開くのが遅くなった理由について木本さんは「騒動発覚時にいち早くお伝えしたかったのですが『詐欺の可能性が高いのかも』というところから始まり、その為にはもう少し詳細に調査しないとダメだという弁護士先生の意見もありました。そして、もう1つが被害にあった仲間であったりとか、僕とは直接関わりないんですけれども被害にあっている方っていうのがいらっしゃることも、その時に続々と判明しだしたんですけれども、そういった方達からも『今、記者会見はやめてくれ』と、言うのも、その当時1人の方は連絡が取れていない状況になってしまっていました。会見を開くことで何かしら刺激になってしまって、より悪い状況になってしまうのを避けたいという気持ちも僕のもとに届けて頂き、僕1人の気持ちだけでは公に動くのはどうかと思い、今日まで控えてきました。遅くなりました。よろしくお願いいたします。」と話しました。
投資トラブルの経緯として、木本さんは「2017年に仮想通貨に興味を持ち、一言で言うとハマってしまいました。最初、幾分かのお金を投入して、それが増える様っていうのを目のあたりにして、そういうのが人生で初めての経験だったもので、すごく面白いと思ってしまいどんどん、のめり込んだんですけど、その後に『暴落』ということも始めて経験し、そこで資金が失われていくというのに焦り、見よう見まねでネットで調べた程度の知識で『トレード』を始めたんですね」と告白。
続けて「その時に、同じく仮想通貨に興味を持っている仲間が出来はじめて、定期的に意見交換の様なことをしながらお酒を飲む集まりを開いたり、その中で『トレード』っていうのに興味を持って『トレード』をしっかり勉強したいと思っている時に『じゃあトレードに長けている若者がいるから紹介するよ』と、知人から言われ仮にAとします。FXトレーダーなんですが、そのAを紹介してもらい、そこからトレードを教えてもらう日々が始まりました。」と語り「とは言いつつも、自分でトレードするのは、自信が無くて『お金を預けるから、なんとか増やしてくれ』っていうようなことをしました。その時はAから『お金を出してくださいよ』って言われたわけではなくて『任せた』っていう感じでした。」と明かしました。
続けて、木本さんは「その時に色んな話をしている仲間・友人」に「『オレ、FXのトレードでお金を預けてん、こんな感じで増えるみたいやで』みたいなことを言って、『結果的に興味を持たせてしまった』って言うところが僕の中で大きな過ちなんですが」と語りました。
更に「自分が無知なのに、今考えたら、『こんだけ調べて、こうやで』っていうことを自慢げにしゃべっていた立場でもあったので、『じゃあ、そういうのだったらオレもやってみようかな』っていうような仲間達が出てきて、(A氏に)紹介してトレードを預けるっていうことが始まりました。僕が紹介したと言っても良いと思います。」と話しました。
合計で、結果的に10人の仲間・友人で「トータル1億7000万円ほど」をA氏に預けることになったということで、木本さんはA氏から「トレードが上手く行っている」と報告を受けてはいましたが「自分の中の保険・担保」「もし、何かあった時のために」として「今、受け取れる分のお金だけちょっと渡してくれへんか」と伝え、「トータル6000万円」が手元に戻ってきたということです。
しかし、その直後にA氏と連絡がつかなくなり、FXトレードでは1億1000万円程度が宙に浮いたままになってしまったと明かしました。

そんな中、木本さん達と同じく「A氏にFXでお金を預けていたと語る」10年来の木本さんの友人のB氏から連絡があったということです。
木本さんはB氏が「不動産投資をして上手く行っている」という噂を聞いており、B氏から「僕は不動産やっていて、実はこういう凄い方がいらっしゃって、その方は『その方しか触れない土地』っていうのがあって、それがどういう土地かって言うのを木本さんにも言えないんですけど、買い手も決まってて、1か月後にはかなり良い利回りになる。だから木本さん、今ある分だけでも任せてくれたら、なんとかそのFXの損失という所を協力できるから、木本さんどうだ?」と話を持ちかけられたということです。
木本さんは、藁にもすがる気持ちで、B氏に「助けてくれ」という気持ちで、お金を預け、他の仲間にも説明をしたところ「不動産だったらもう1回乗ってみようかな」という仲間も出てきて、更に他の人物も「不動産だったらやるよ」とかなり大きな額を出す話になり、不動産へは木本さんを含めて4名が「5億円強」のお金を出すことになったということです。
しかしその後、運用がうまく進まないことから、木本さんとB氏が話し「5億円強」のうち「1億60000万円」を戻してもらった直後に、B氏と連絡が取れなくなってしまったと明かしました。
木本さんは、FXトレードの方に関しては、自身の資産を切り崩したり、周囲の助けもあって、去年の夏頃に仲間の手元にお金を戻せたと語り、A氏から去年の秋頃には返済が始まったと話ました。
また、不動産の方についてはB氏から秋頃に連絡が来るようになり、返済計画が伝えられていると語り、木本さんの仲間の中には「投資だし、自己責任っていう捉え方をするよ」と返済を辞退した方もいると明かし、木本さんは「それが本当に大きな救いになったのが正直なところです」明かしました。
木本さんは、A氏から返済が始まり、B氏から返済計画が伝えられ、返済を辞退してくれた仲間もいるという「3つの要素」が揃ったことから、「仕事復帰」して、「もう一度頑張るため」に会見を開いたと明かしました。

会見の終盤には「後輩芸人へ、ペットボトルを投げつけた」などと報じられ所属事務所を退所していた、相方の木下隆行さんが登場し「もう1人の問題児の方です。」と挨拶し2人で謝罪。

木下さんは「これからTKOとして、不祥事コンビでございますが、これから2人でゆっくり話して、間違いない選択肢を選んでいって頑張っていきたいと思います。皆様、応援のほどよろしくお願いいたします。」と挨拶しました。
【担当:芸能情報ステーション】
