家具になっても “呼吸を続ける”

そんなラタン家具が日本の一般家庭へ急速に普及したのは、1970年代後半から1990年代頃。

当時の日本では住宅の洋風化が進み、ライフスタイルの変化とともに自然素材を取り入れたインテリアへの関心が広がっていました。

さらに大きなポイントとなったのが、素材としての実用性です。

加工されて家具になった後もラタンは「呼吸」を続けており、湿気の多い季節には水分を吸収し、乾燥期には放出してくれるという性質を持っています。

そのため、「軽くて丈夫」「通気性が良い」「移動しやすい」とった、優れた実用性を発揮。特に、引き出しを備えたチェストは、衣類やタオルを整理しやすく、湿気の多い日本の気候風土にうってつけだったのです。

天然素材ならではの温かみやリゾート感のあるデザインも支持され、寝室や脱衣所、リビングなど住まいのあらゆる場所で親しまれるようになったということです。