郷土の技を守るために

郷土の技を守ろうと立ち上がった職人がいます。
茂古沼真知子さん(70)は針を握り始めて約10年が経ちます。
針を進める菅笠には、赤色のハート形が。

まずはその魅力を知ってほしい――
カラフルな菅笠には、伝統の手仕事を後世へ繋ぐための願いが込められていました。
笠縫い職人 茂古沼真知子さん
「模様を入れてちょっとおしゃれにしてます。色付きのをやると裾野が広がりましたよ。特に、同じ農業でも“農業女子”の人はこういうのを被りたがってます。伝統的工芸品ですからね。やっぱり残したいですね。みんなに(菅笠の魅力を)知ってもらいたいです」
伝統をもっと身近に――
茂古沼さんがことし今年から始めたのは、誰もが気軽に集える体験教室です。

この日は地元の小学生らも参加し、手のひらサイズのミニ菅笠作りに挑みました。
一針、一針、丁寧に。心を込めて縫い進めます。
手から手へ。職人の手によって脈々と受け継がれる温もりと誇りは、確かなバトンとして、次の世代の小さな手へと手渡されました。
笠縫い職人 茂古沼真知子さん
「仕上がったときに、頭に乗っけて写真撮ったりするのってすごいいいなって思いました。こうやっていろんな人と集いたいです。スゲに関係すれば、だれでもウェルカムで。あんまり身構えることなく、伝統伝統っていうと、進歩ないじゃないですか。福岡に菅笠ありって少しでもみなさんに知ってもらえればいいと思います」
この町にはきょうも400年の時を超え、伝統を紡ぐ音が静かに息づいています。














