浅はかな作戦… でも“神風になりたかった”

なぜ人間機雷なのか?潜水具を身にまとった兵士が、浅い海底に立ち、棒の先端に爆薬をつけた機雷棒で敵の上陸用の船底を突き、船もろとも爆破させるという特攻だったからだ。

その特攻として任務を全うしようとしていたのが、岐阜県多治見市に住んでいた鈴木道郎さんだった。鈴木さんによれば、当時物資が不足する中で、即席で造られたゴム製の潜水具を見れば、浅はかな作戦であることは、誰の目にも明らかだったという。

鈴木さんもまた神風になりたかったが、戦況と資材不足がそれを許さなかった。