逃げそうな平和 ――31文字に込めた本村さんの思い

本村さんは、対話集会の前、会場の入口で、「平和への誓い」を聞いた若い世代の参加者から「想いを絶対に繋ぐから」と強く抱きしめられたことを明かしました。そして、「長年背負ってきた重荷がすっと軽くなり、伝わったという安心感を得ることができた」と語りました。

また本村さんは、時間の都合で「平和への誓い」の最後に読み上げることができなかった自作の短歌を、記者会見の場で披露しました。

「しっかりと 自覚をせねば 逃げそうな 平和のふた文字 考えている」

一度限りの取り組みではなく、これから先もずっと平和の尊さを深く考え、貫いていく。本村さんの強い意志が、31文字に込められていました。

次世代へ受け継がれる「愛の力」

「平和の原点とは何か」この問いに、本村さんはこう答えました。
「お隣さんと仲良くすること。身近な人を愛し、笑顔を忘れないこと。子どもたちの笑顔に勝るものはありません」

ドリンダさんも、「世界平和は私たち一人ひとりの親切心や、互いを尊重する心から始まります。政治家が求めたがる『権力のパワー』ではなく、私たちには『愛のパワー、Aloha』がある」と語りました。

真珠湾攻撃と長崎原爆。太平洋戦争の「始まり」と「終わり」で、それぞれの哀しみを背負ってきた2人。加害と被害という異なる立場を越えて結ばれた2人のハグと笑顔は、集まった若い世代にも受け継がれました。

長崎とハワイ、約7,100キロの距離を越えて出会った2人。その対話と交流が、未来の平和につながる一歩となっています。