6歳で奪われた日常2人をつないだ戦争の記憶

本村さんとドリンダさんは、8月9日の長崎原爆の日、長崎市で対話集会を開きました。会場には、立場を超えて平和を模索する2人の話を聞こうと、多くの参加者が詰めかけました。
集会では、6歳で戦争に巻き込まれた2人が、それぞれの当時の記憶を語りました。

ドリンダさんは、自宅のすぐ上を低空飛行で通り過ぎる日本の戦闘機や、学校でガスマスクを装着する訓練、手紙の検閲など、ハワイでの緊迫した日常を振り返りました。
そして、「戦争で注目されるのは兵士だが、忘れてはいけないのは、戦争に巻き込まれた子どもたちの存在です」と訴えました。

一方の本村さんも、自分をかばって背中に傷を負った祖母の姿や、長年背負い続けてきた「祖母の命と引き換えに自分の命がある」という負い目について語りました。

立場も国も違う2人。しかし、子どものころに奪われた日常と悲しみを共有する中で、深い共感が生まれました。

ドリンダさんは、「私は戦争が『始まった地』、チヨ子さんは『終わった地』の記憶を持つ。私たちはまるで本棚の両端を支える『ブックエンド』のような存在です」と表現し、2人が出会った意味の深さを語りました。

集会では、言葉の壁を感じさせない場面もありました。ドリンダさんがハワイのフラダンスを披露すると、2人はハグをして、互いの感情を分かち合いました。

2人は現在、この実体験をもとに、世界中の子どもたちに「戦争の愚かさと愛の尊さ」を伝えるため、2人の経験を物語にする絵本プロジェクトを進めています。














