20日は「大寒」。北陸一の霊山といわれる大岩山日石寺(おおいわさん・にっせきじ)では恒例の滝行が行われました。


修行を前に参加者はまず「護摩木(ごまぎ)」といわれる木の板を焚き上げ、そこに書いた祈りを天に届けます。

日石寺の滝は、耳や眼などの五感と心を合わせた「六根」を清めるといわれ、滝に打たれることで、煩悩を洗い落とすことができるとされています。

きょうの参加者は県内外から来たおよそ50人の男女。午前9時の気温は4℃、水温は6℃で例年ほど厳しい寒さとはなりませんでしたが、真冬の修行の厳しさは変わらないようです。

取材を終えた、入社一年目の増山純也記者に滝行に挑みました。

増山純也記者:「こういうのは覚悟が大事だと思うので、思い切って、いってきます」

背筋を伸ばして、しっかりとした足取りで、滝に向かう増山記者。


護摩木には「厄除け祈願」と書いていました。その思いを込め、途中から煩悩だけでなく感情も失ったかのように滝に打たれること2分半。


増山純也記者:「寒いですけど、途中から真っ白になって身も心も清められたような気がします。ことし一年これを無駄にせず精進していきたいと思います」


大岩山日石寺では毎日、滝行を受け付けていて、2021年は1年間でおよそ2400人が体験したということです。