グッズの貸出や情報発信強化―それでも「届かない」現実

この日、羅臼岳を訪れていた登山者です。クマスプレーに加え、万一に備えた装備も携えていました。

登山者
「難しいですよね、北海道なので山に限らず、町でもそういう危険があるので、出来る限りのことをして利用させてもらうということしかできないのかな。何かあった時には何かしら規制が出るのは仕方がないのかな」

知床自然センターなどでは、クマ対策グッズのほか、遭難時の位置情報を把握する「ココヘリ」の貸し出しも始めました。それでも、課題は残されています。

知床財団事業部・山本幸部長
「登山道の情報発信は強化したり見せ方を変えたりはしているけれど、全員に届いていない感覚はある。スプレーなんかも本数を倍にしているけれど、正しい使い方がどこまで浸透しているのか把握できていない」

行政だけでは、事故を防ぐことはできません。

山に入る一人ひとりが、情報を知り、備えること。
その積み重ねが、同じ悲劇を繰り返さないための第一歩です。