“横綱の不振”豊昇龍は休場、大の里は9勝止まり
横審の総意はファンにとっても同じ思いだろう。昇進9場所目の豊昇龍は中日までは2敗だったが、後半戦は関脇琴勝峰(26)に勝ったのみ。優勝した安青錦(22)のほか、ともえ戦進出の熱海富士(23)、新小結義ノ富士(25)、9日目で4勝5敗だったカド番大関の琴桜(28)にも敗れた。横綱初優勝を目指していたものの、逆に横綱で4度目の休場に追い込まれた。
相変わらず、負けるとコメントしない横綱に代わり、師匠の立浪親方(元小結旭豊)が事情を説明した。「先場所痛めたハムストリング(太ももの裏)が治ってなかった。(休場は)本人から(言ってきた)。不甲斐ない相撲は取れないということで。場所前に出場を判断してしまった私の責任もある。準備不足もあったし、ファンや協会には何度も謝っている。本人も『応援する人に申し訳ない。すみません』と謝っていました」
一方の左肩のけがから復活を目指す大の里も序盤に1勝3敗となり、全く優勝争いには絡めなかった。13日目以降は平幕尊富士(27)、琴桜、負け越していた琴勝峰に3連勝したが、存在感は薄かった。15日間を終えた千秋楽に支度部屋ではこう話した。
「求めている数字ではなかったが(休場せずに)最後まで戦ったことが少しでも今後の力になってくれたらいい。今場所はどうなろうとも15日間出ると決めていた。自分の相撲人生はまだ、まだなので。綱の重みどうこうではなく、去年から思った通りに出来ない自分が続いて。いろんな人に励まされて力にもなった。また精いっぱい(精一杯)やっていきたい」
15日制で皆勤して8敗を喫した横綱は過去2人。大乃国と若貴兄弟の兄・3代目若乃花だ。名古屋場所は豊昇龍が休場前の13日目を終えた時点で、両横綱がともに6敗だった。最悪の場合、両横綱が皆勤すれば、千秋楽の結びで敗れた方が負け越すという優勝争いでは別の興味がわく可能性も考えられたほどだ。














