「情報が届かなくなった」——開局を決意させた瞬間

地震から半年が過ぎた2024年の夏。避難所に身を寄せていた住民たちが仮設住宅へと移り始めたころ、山下さんは静かな危機感を覚えていました。

町野復興プロジェクト実行委員会・山下祐介委員長「今まで多くの方が避難所に生活をしていた状況が少し変わったということもあって、情報が届かなくなった」

一か所に人が集まっていた避難所とは違い、仮設住宅へ分散した住民たちに情報を届ける手段が見当たらない。そこにさらに追い打ちをかけたのが、2024年9月の奥能登豪雨でした。

2024年の奥能登豪雨

「多くの情報があふれるけれども、うまく届かない、間違った情報がやはり回ったりっていうことが起きて、少し情報が混乱した」

その経験が、山下さんの背中を押しました。「これはやはりラジオ局って必要なんじゃないか」という確信とともに、開局への決意は固まります。