部長「君は何か趣味とかあるの?」

自分「サウナとか筋トレですかね」

今回の配信番組の全ての発端は、昨年末の部長とのこんな会話からだった。

折しも「ととのう」が新語・流行語大賞にノミネートされたり、サウナを題材にしたドラマが流行ったりで、世間の“サウナ熱”が高まっている時期。先輩の「そもそも俺は“ととのった”ことなんてない」という一言から、サウナで「ととのう」とは何だ?という所からスタートだった。

テーマは早々に決まったものの、配信に至るまでに色々な発見があった。今回はその一端を少しだけ記したいと思う。

■ホントに「ととのう」って何だ?

「ととのう」ってなんだか胡散臭い。目に見える形で「ととのう」を示せないのか。という疑問から番組としての柱が立った。ただ、そこからが困難な道のりだった・・・。検索すれば「ととのう」方法論については多くの方々が様々なやり方で発信しているものの、科学的な道理については探せど出てこない。

検索すること5分。Googleの検索エンジンがだいぶ優秀なようで、これだ!という書籍をみつけることができた。それが、加藤容崇先生の「医師が教えるサウナの教科書」だ。

早速、連絡して打ち合わせをさせてもらった。そこで、「ととのう」の科学的な分析についての知見を伺った。なんと「ととのう」を可視化する装置があるということだった。(具体的な説明は配信をご覧ください!)出演も快諾いただき、少し光が見えてきた。

■いよいよロケハン!(しょうがなく)体を張ることに

配信スケジュールも決まり、満を持してロケハン(撮影の下見)へ!

4月某日午後7時、東京・錦糸町のかなり雰囲気のある「THE錦糸町」へ、撮影スタッフ達とともに向かった。

サウナ施設につくと、エレベーターで6階へ。扉が開くと、目の前には外につながる階段。この階段を上がると、いよいよお待ちかねの、いや、ロケハン先のサウナだ。

急な階段をのぼった先に待っていたのは、大都会・東京にあるとは思えない、プライベートな空間だった。見上げれば夜空に浮かぶスカイツリー、見下げれば錦糸町の街の喧騒が見渡せる、最高のロケーションだ。青い照明に照らされて、なんとも言えない雰囲気が。 

通常のロケハンで確認することはカメラの撮影位置や、出演者の立ち位置などなのだが、今回チェックしなくてはいけないのが、とにかくサウナ。どのくらい熱いのか、機材は耐えられるか、外から中を撮影するための明かりは十分か・・・などなど。誰かがサウナに入り続けないといけないのだ。

たしか、現場に一緒にきた先輩はサウナが苦手だと言っていた気がするし、カメラマンはレンズ越しに座り位置などを確認しないといけない、はずだ。となると、自分が入るしかなさそうだ。

仕方がないので、入りたかったわけではないが、たまたまタオルやパンツも持参していたので、自分が入ってサウナの温度などを確認することに。

仕方がなくサウナに入る自分

サウナ内の温度計を確認すると80℃ほど。自分的にはちょうど良い熱さ。サウナ室から見える夜景も綺麗。サウナ室のスペースも2人なら余裕をもって入れるほど。体育座りもあぐらもいける。先輩たちは、照明の置き所を確認している。まだまだ時間はかかりそうだ。

おっと、こんなところにセルフ式のロウリュウがあるじゃないか。ちょっと汗もかいてきたところだし、まだアングルチェックも終わらなそうだ。少しだけやってしまおう。少しだけなら先輩たちも気が付かない、いや、これは確認だ。台本にロウリュウの予定はないが、何があるかわからない。

サウナ室内に蒸気があがり、ぐっと体感温度が上がった。汗が噴き出てきた。熱い。夜景がきれいだ。スペースも十分だ。確認、確認。・・・あぁ、気持ちがいい。

先輩「かじけんくん、確認できた」

先輩から声がかかった。時計を見ると、10分ほど経っていた。正直あと5分は入りたかったが、ロケハンなのでしょうがなく、サウナ室を出た。

先輩「水風呂入れる?」

その言葉を待って・・・違う。先輩に言われたのでしょうがなく、水風呂に入ることになってしまった。
季節はまだ4月。「外の水風呂は寒いのではないか」との不安もよぎったが、仕事なので、我慢して入る。水風呂に足をつけると、ぐっと身体に力が入った。サウナで一時的にダメージを受けた体が冷たい水によって癒される。これだよ、こ・・・違う。

仕方なく水風呂に入る自分



1分ほど浸かったところで、自然と口が開いた。

「ととのいの場所も確認しますよね?」

何よりも大事なのがサウナ後の休憩。ここをどう過ごすかで“ととのう”か否かが決まるといっても過言ではない、というのは加藤先生のお話。目の前に、ちょうど横になれるイスが置いてあった。

先輩「うん、ちょっとアングルみたいから寝転がってもらえるかな」

自分「ありがとうございます」

間違えてお礼を言ってしまったが、先輩は気がついていないようだった。もちろん、このタイミングで水風呂から出たかったわけではない。ロケハンはテンポよく確認を進めていかないと、いつまでたっても終わらない仕事だ。早速、撮影にも使用する椅子に寝転がった。

仕方なく横になる自分


ゆったりと横になると、ほんの一瞬だけ、本当に一瞬だけ、自分が仕事をしていることを忘れた。遠くで先輩がなにか言っている気がしたが、なにも聞こえなくなり、浮遊感に包まれた。体感では5秒くらいだった。時計をみたら5分経っていた。

ロケハンでわかったことは、とても良いサウナだということだった。

■「サウナの中は●●が熱い!」思わぬ問題発生 本番までに解消されたのか?

あっという間に充実したロケハンが終わった。ただ、サウナを堪能、いや確認していただけではなかった。様々な問題も発生していたのだ。中でも最も大きな問題が「ホワイトボード問題」。

サウナ内では会話を控えるため、ホワイトボードで筆談をお願いしようと考えていた。都合のいいものがないか、部内を確認していると、部屋の片隅にホワイトボードが転がっていた。これを持ち込み検証することに。

問題なく書ける。消せる。汗が落ちると消えにくくなるのでその都度拭く・・・など確認を進めること約7分。ホワイドボードの枠の金属部分が焼けるように熱くなってきた。とても持つことのできる熱さではなかった。完全に盲点だった。

ホワイトボードが熱い

ロケハンで得た反省を活かし、金属が使われていないホワイドボードを探し、カメラマンも2人体制にするなど万全の準備をしたうえで撮影に臨んだ。撮影の集大成については是非、配信をご覧ください!

以上つらつらと書かせていただきました。他にも、「出演した井上貴博アナウンサーが“ととのって”くれなかったらどうしよう」など様々な課題がありましたが、今回の配信までたどり着くことが出来ました。繰り返しになりますが、皆さま、ぜひ配信をご覧ください!

『あかさか実験室#3 ととのうを可視化せよ!』