来週は東京に“10年に一度”の強烈な寒さがやってくるという予報ですが、 “日本一寒い町”の北海道・陸別町では寒ければ寒いほど盛り上がるお祭りもあるようです。

すべてが凍る…“日本一寒い町”

上村彩子キャスター:
陸別町は寒すぎてこんなことが起こります。

まず、いろいろなものが凍ります。ジーンズやカップ麺も凍ってしまってサンプルのようになってしまいます。

そして、寒すぎて開花するのが「フロストフラワー」です。
釧路市の阿寒湖が凍っている画像ですが、空気中の水蒸気が凍って結晶化したものが氷に付着してどんどん大きく成長していくそうです。花びらのような形になることから霜の花「フロストフラワー」と呼ばれています。

そして陸別町では、オーロラも見えるそうです。寒いから発現するわけではなく、いろいろな条件が揃わないと駄目なのですが、何回も観測されているということです。

そして寒すぎて、陸別町は家が動いてしまう現象もあるそうです。
土の中の水分が凍って氷になると膨張します。そうすると地面が盛り上がってしまって、築年数が古い家だと傾いてしまうことがあるそうです。段々暖かくなってくると戻る場合もありますし、傾いたままの場合もあるということでした。

ホラン千秋キャスター:
これは珍しい現象なんですか?

上村キャスター:
古い家は大体傾いてしまうそうです。

ホランキャスター:
本当に!?大変じゃないですか。

上村キャスター:
ちゃんと戻ってくれる場合が多いといいですけどね。

そして、寒ければ寒いほど皆さんが盛り上がるお祭りもあります。それが「しばれフェスティバル」です。コロナ禍ということもあって、3年ぶりに2月4日、5日に開催となります。

お祭りのメインイベントは「人間耐寒テスト」と言われて、皆さん外で1日過ごすというものです。バーベキューなどもするそうですが、かまくらのようなものは雪ではなく氷でできています。

陸別町産業振興課の方は「参加者も温度計の数字が下がるのを見て、みなさんニヤニヤする。寒ければ寒いほど、盛り上がるということで、せっかくなので今年も極寒を期待したい」ということでした。

ホランキャスター:
“寒さハイ”みたいなことですね。

井上貴博キャスター:
北海道の方の知恵と言われてますけど、今「しばれる」とありましたけど、「とっても寒い」という方言じゃないですか。寒すぎて外気を入れたくないし、口なんて動かしてられない、「とても寒いね」なんて言えないから「しばれるね」と言うと、全く口を動かさずに会話ができるという。そういうところからも考案されてるのではないかと言われてますね。

上村キャスター:
体も冷えてしまうと温まるまで時間もかかりますよね。