2月17日に開幕する「いわて八幡平白銀国体」を前に、会場の一つとなるジャンプ台の改修工事が終わり、19日、お披露目されました。これまで岩手のジャンパーを支え、オリンピアンも輩出してきたジャンプ台の新たな歴史が始まります。

 八幡平市田山スキー場にある矢神飛躍台です。札幌オリンピックの翌年、1973年に完成してから50年。去年夏からの大改修が終わり、お披露目されました。

(リポート)
「カンテと呼ばれる選手たちが飛躍するポイントまで上がってきました。今回の改修工事、一番大きな点は選手たちが公平な条件で競技に臨めるところです」

 これまでの滑走面は雪で固めた上に水を撒いて凍らせたものを人が削って調整していて、気温の変化や降雪で有利不利が生じることもありました。
 しかし今回、滑走面の下にマイナス10度前後に冷やした不凍液をめぐらせ、アイスカッターという機械で表面をジグザグに削ることで自然環境の変化に左右されず同じ条件で選手が競技に臨むことができます。
 お披露目式でジャンプを披露した永井陽一選手は…

(永井陽一選手)
「最新の技術のアプローチなのですごく滑りやすくて飛びやすかったです」

 永井選手は弟の秀昭さん、健弘さんとの3人で競技に取り組んできました。北京オリンピックで銅メダルを獲得した弟・秀昭さんが故郷での国体を現役最後の舞台にすると明らかにしていて、兄・陽一さんも並々ならぬ思いで臨みます。

(永井陽一選手)
「3人で出る国体は10年ぶりで、3人そろって出るのは今回が最後かなと思います。3人そろっていい形で締めくくれるように最大の力を発揮して、皆様に良い姿を見せたいと思います」

 最新の設備を導入し生まれ変わったジャンプ台。「いわて八幡平白銀国体」は2月17日に開幕します。