マスコミの周辺取材が遺族への二次被害を生む
マスコミによる周囲への取材が、遺族自身を追い込んでいくこともありました。
(堤 敏さん)
「また意外だったのが、同じ町、同じ住宅街で暮らす人からの苦情でした。
『この町でこんな事件を起こされて、迷惑しているんだよ』
『この町が治安の悪い町と思われたら、どうしてくれるんだ』
という苦情をいただきました」
「これ、私の息子が事件を起こしたんでしょうか。
『マスコミが毎日来てうるさいんだ』...
これには私もちょっと申し訳ないなと思いました。うちが対応したらそれがなくなるとか言われたんですけども、とてもじゃないが、できない」
「それと同時に、苦情ではないんですけども、息子が通う学校から、通学路、学校へ通う駅から学校までの途中、通学路にずらーっと記者が並んでるんですと。登下校する子どもたちに声をかけてるんですよ」
「何か1つでも、1枚の写真でも撮ろうというような感じだったと思うんです。
『それなんとかならんか』
という学校からの相談はありました」
「事件が起こった現場、それと息子が倒れていた交差点、そこには息子の友人とか、ご近所の方々、息子の死を悼む方々が、お花やお菓子、ジュースなどを供えてくれていたんですけども、それに対して、
『あの花が枯れて腐ったら、誰が片付けるんや』
『誰が掃除するんや』
『ちゃんと片付けておけよ』
というような苦情はありました」
「この花の問題、これはほかのご遺族、被害者さんに聞いても、やっぱり同じようにあると聞いてます。1周忌にお花を供えに行ったら、そこの前の人から
『縁起悪いから持って帰ってくれ』と言われて、
仕方なく持って帰ったというご遺族の方いらっしゃいました」
「このお供えのお花の問題なんですけども、これ、いまだに事件が起こった10月4日、その前後1週間ぐらいは、そこへお花を置いてくれたり、お菓子、ジュースを置いてくれたり、やっぱしてくれるんですね」
「ですから今でも私たちは、事件があった 10月4日、その前後1週間ぐらいは、夜10時、12時の段階ですけども、その場を掃除しに出かけてます」














