「国際的な環境犯罪」をICCの規定に 環境にも深刻なダメージ

さらに戦争は、温暖化に拍車をかけるだけでなく、環境に深刻なダメージを与えています。

例えば、ガザでは、破壊された建物から、アスベストや重金属といった有害物質が、飲み水に使われる地下水にまで拡散。子どもを中心に健康被害が生じています。

ガザ住民(7月)
「飲み水に適さないこともあるけど、生き延びるために飲むしかありません」

こうした環境破壊の防波堤として、国連は「ジェノサイド=集団虐殺」になぞらえ、「エコサイド=環境の大量破壊」を国際犯罪として確立する必要性を訴えました。

京都大学名誉教授 地球環境戦略研究機関 松下和夫シニアフェロー
「戦争による『環境破壊』『温室効果ガスの排出』を直接犯罪として追及する国際的な法制度はない。『国際的な環境犯罪』をICC(国際刑事裁判所)の規定に入れようという提案がされている。戦争による被害が最大の『エコサイド』。『気候犯罪』を明確にして、戦争の影響を見える化することは抑止力が生じる」

戦争がもたらす“見えない犯罪”に、改めて目を向けることが求められています。