各国の努力を無駄に 戦争がもたらす「気候犯罪」とは…
軍事活動が生み出す「見えない排出」。戦闘機や戦車を運用すれば、それだけで大量の温室効果ガスが排出され、実際の「戦争」ともなれば、その量は計り知れません。
それがいかに大きいかは、私たちが普段、省エネなどの努力で減らしている量と比べれば一目瞭然。日本が削減した温室効果ガスは年間約1900万トン。

これに対し、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃では、石油施設への空爆が続いたこともあり、排出量は戦闘開始から、わずか2週間で500万トンを越えたとされます。

一方、イスラエルによる戦闘が2年以上続いたガザ地区では、8割以上の建物が破壊される中、戦後復興分を含めると、排出量は3220万トン以上。

さらに4年に及ぶロシアによるウクライナ侵攻。空爆による森林火災などもあり、排出量は4年間で3億1000万トン以上。※IGGAW推計
日本の年間削減量(約1900万トン)の約16倍に及びます。戦争は、日本のみならず世界各国が続ける、地道な削減の努力をほとんど無駄にしているのです。

実は、軍隊を維持するだけで、地球全体の温室効果ガスの5.5%を排出しているとされ、戦争が起きれば、その「見えない」量はさらに膨れあがります。※CEOBS(紛争と環境観測所)調査
戦争がもたらす「気候犯罪」ともいえる状況。その戦争は、別の環境破壊も...














