卵の値上がりが止まりません。1月の小売価格が13パーセントも上昇する中、鳥インフルエンザの拡大で今後、更に上がる可能性があります。
(井口キャスター)「物価の優等生とされてきた卵。毎日の食卓に欠かせませんが、価格はじわじわと上がっています」
農林水産省が18日に公表した1月の鶏卵の平均小売価格は1パックあたり244円。過去5年の1月の平均より13%上昇し、一昨年に比べると40円値上がりしています。
大分市のコープ下郡でも1月に入って一部の商品で1パックあたり20円から30円程度価格をあげました。去年10月に続く値上げです。
(コープ下郡・戸高優也副店長)「企業努力という形で利益を抑えて販売していたが、エサの高騰や包材関係の値上げ、人件費輸送費のコストがかかるということでそれが難しくなって今回値上げという形になった」
仕入れ価格が高騰する中、こちらの店では週に3回だった特売を2回に減らすなどして、通常の販売価格を抑える工夫をしています。生活必需品ともいえる卵の値上げに消費者は「困ります」「買うけど一気に上がった。なんもかんも上がった」「必要なので安い時に買ったりして対応はしているが早く安くなってくれないかなとは思う」
こうした中、鳥インフルエンザは全国で過去最悪のペースで拡大。卵の価格は今後さらに上がる可能性もあるといいます。
(コープ下郡・戸高優也副店長)「半年前から値段の交渉をしているのですぐに値上げという形はないが、全国的に鳥インフルエンザの関係で卵の数が減ってきていますので今後は価格が上がってくるんじゃないかとみている」
物価の優等生とされてきた卵は今、大きな値上げの波にさらされています。