「自分の家を残してどこかに」 広域避難を考える時期に

南波キャスター:
本当に苦しい状況も続いていますが、2016年の熊本地震と比べても、夏の地震というところも大きなポイントです。

山内あゆキャスター:
10年前は春の地震でした。それはそれでもちろん大変なこともありましたが、(今回の地震では)今まで経験したことがない暑さの中で、家の前で軒先避難をしている人も多いようですね。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
地元の報道など見ていると、軒先避難、庭先避難、車中泊などの形で家の近くや車中で夜を過ごしている人が多いはずです。

ただ、10年前は4月半ばでしたが、今回は酷暑が続く7月・8月ということで、もうそろそろ、いわゆる広域避難、あるいは二次避難とも言いますが、避難所も含めてそこから他の宿泊施設を自治体や国が用意する、あるいは親戚や友人を頼って思い切って遠くに行くなどを検討してほしい時期に入ってきたと思います。

山内キャスター:
ただ、被害にあった自分の家を残してどこかに行くのは、なかなか思い切れないものではないでしょうか。

蓮見孝之キャスター:
まだ考えが及ばないですよね。

地域住民との絆、あとは集団心理、そういったところも考えると、『自分だけが』という大きな判断を、疲れている時にできるのかということを自分に置き換えると非常に難しいですよね。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
10年前に、80歳のおばが熊本で一人暮らしをしていて、その時に車中泊を3日くらいしました。

本震が起きた時に、『東京に来てくれ』と呼び寄せました。2か月くらい過ごして、熊本が落ち着いたところで帰ってもらいました。

そうすると、家は半壊していましたが、耐震補強の工事などの余裕も出てきていて、すぐ大工さんに入ってもらったりできたんです。

なので、思い切って遠くの親戚や友達を頼るのはいいと思います。

特に子どもたちも夏休みで、言わば広域避難しやすい状況にあると思いますが、高齢者などをはじめ、家や車や庭先ではない選択肢を考えてほしいですね。

南波キャスター:
ご高齢の人の中には、例えば移動すること自体がストレスになる人もいると思いますが、選択肢として広域避難を考えなくてはいけないフェーズに入ってきている時期なのかなと思いますね。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
能登半島地震の時は、輪島市の人たちが100キロ以上離れた金沢市に宿泊施設を用意してもらって広域避難したケースがあります。

もちろん災害指定がされていると、バスの用意も公費でできるので、そういうことも国や自治体は早めに手を打ってあげてほしいと思います。