「酷暑日の焼け石に水」状態か “サプライズ為替介入”の背景とは?

山内キャスター:
そして31日、「為替介入」という大きなニュースがありました。30日夜、円安をめぐり、政府・日銀が為替介入を行ったのです。

ドルを売って円を買うということを行った結果、30日午後8時半ごろには1ドル163円台だったものが、午後11時半ごろには1ドル157.966円にまで進みました。

しかし、また円安傾向になっているんですよね。

TBS報道局経済部デスク 片山薫 記者:
31日16時33分時点で、為替は1ドル160円台50銭台と、為替介入した半分ほどが戻ってきてしまっている状態です。

南波雅俊キャスター:
このタイミングでの為替介入には、どのような背景があると考えていますか?

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
“サプライズ為替介入”からの動きをみると、早速これだけ円安方向に戻ってしまったので、ただの焼け石に水ではなく「酷暑日の焼け石に水」みたいな感じですね。

30日、高市総理が「食品の消費税を1%に引き下げる」と発表しましたが、実質的に財源はほとんど示さないままでした。

この発表から「これまで以上に財政拡張路線に走っていくのだな」ということをマーケットが感じ取り、より円安に振れてしまうことを懸念したのでしょう。それに先手を打つ形でのサプライズ介入だったのですが、結局それは長続きしません。「酷暑日の焼け石に水」状態にまた戻ってしまうと思います。

南波キャスター:
2年間で約10兆円の規模ということで、多くの財源が必要となりますね。

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
30日の発表では▼補助金のカットや、▼租税特別措置の見直しなど、これまでもほとんど実効性がなかった財源しか口にしていませんでした。

2022年にイギリスでも“トラスショック”というものがありましたが、財源を示さないまま政治家が財政拡張に走ることを、マーケットはとても嫌うわけです。それをやってしまったということだと思います。