シリーズ「100万人の分岐点~人口減少社会を生きる~」。
7月1日時点の宮崎県の推計人口は100万9398人で、80年ぶりに101万人を下回りました。

いよいよ100万人割れへのカウントダウンが始まったという状況ですが、人口減少が進む中、今回は「空き家」の問題について考えます。
県内の空き家は2023年時点で少なくとも9万戸あり、そのうち、およそ5万5千戸が放置されているとされています。

倒壊のリスクや景観の悪化など、さまざまな問題を抱える空き家ですが、美郷町では、この「空き家」に新たな可能性を見いだそうという取り組みが進んでいます。
「空き家バンク」理想と現実のミスマッチを防ぐことで高い定住率に
7月、人口が4000人を割り込んだ美郷町。
空き家は2015年の調査で340戸でしたが、現在は、その倍以上になっているとみられます。

こうした中、美郷町が、力を入れているのが「空き家バンク」。
「空き家バンク」とは、「売りたい人・貸したい人」と「買いたい人・借りたい人」を自治体がマッチングさせるシステムです。
空き家バンクを活用して、去年8月、神奈川県から移住してきた君塚真之介さん、50歳。
購入したのは、畑がついた築100年の古民家です。


(神奈川から移住 君塚真之介さん)
「一番僕よかったなと思ったのは、住むときに地元の方との顔合わせみたいのが必ずあるんですよね。僕はそれで周りの人たちがこんなにいい人ばかりなんだっていうのを知れたんで、その仕組みはとてもいいなと思いました」

美郷町では「空き家バンク」で所有者と入居希望者が交渉する際、地域の住民が立ち会って、行事やルールをあらかじめ共有。
理想と現実のミスマッチを防ぐことで高い定住率につなげています。

君塚さんに空き家を提供した川西一雄さんも次のように話します。
(川西一雄さん)
「私たちにとっては、大事な実家ですから、それをずっと守ってもらう人でないと困るんです。空き家バンクに登録してよかったなと思ってる」















