健康も政治も自己責任!?

上がり続ける気温に物価。もはや庶民の手に負えるものでもなく、政治に期待しても、なぜだか望んだこととは違う感じのニッポン。

そのニッポンは少子高齢社会で、加齢とともにあれやこれや体の不調が気になる中高年が増加中。そこに、ちょっとした症状を治すなら、もっとお金を払いなさいと求めてくる健康保険法の改正。

気温や物価は手に負えませんが、自分の健康なら自分で何とかなるかも。しかし、肌荒れ、鼻水、鼻づまり、肥満、疲労に高血圧。ちょっとした症状を気にしすぎて、生活全般が楽しくないのは本末転倒。こうなると、いじらしいのか、いじましいのか、よく分かりませんが、体調がイマイチなのも、高市さんが総理なのも、結局庶民の自己責任なんでしょうか(注6)。

注1:三省堂『新明解国語辞典』第八版によれば、「いじらしい」とは「〔逆境に置かれた子どもが〕非力にかかわらず精一杯努力(つらい立場にあるにもかかわらず無邪気に)している様子を見たり聞いたりして、思わずほろりとする感じだ。」とのこと。主権者たる国民の、公僕たる議員や政府、行政に対する姿勢が「いじらしく」思われてしまい、それでいいのかと気になるのは筆者だけでしょうか。

注2:TBS生活DATAライブラリ定例全国調査は、TBSテレビをキー局とするテレビの全国ネットワークJNN系列が、毎年11月に実施する大規模ライフスタイル調査です。同じ回答者にメディア行動や価値観、個人材・世帯財の購入などを総合的に調査するシングルソースデータです。

注3:コレスポンデンス分析は、1つのクロス集計表について、表頭項目と表側項目の相関が最も大きくなるよう、それぞれに適切な重みを付ける(そうした重みを見つける)分析です。その重みの値を座標値にして各項目の散布図を描き、クロス集計結果を視覚的に表します。今回は表側に性別(男性/女性)と年代(10~20代/30~40代/50~60代)を組み合わせた6グループ、表頭に「気になる症状」選択肢31個が並び、各セルにはグループごとの項目選択人数が入ったクロス集計表を作成して分析しました。

注4:正確には「0〜3個」が38.9%(2,877人)、「4〜9個」が39.3%(2,909人)、「10個以上」が21.8%(1,614人)です。

注5:レーダーチャートを作るために、満足度評価の5段階を「満足」=5点、「まあ満足」=4点、「どちらともいえない」=3点、「やや不満」=2点、「不満」=1点として、症状選択数の3つのグループごとに9つの分野それぞれで満足度の平均点を計算しました。計算では無回答を除きましたが、同じグループでも分野によって無回答の数が異なるため、計算の対象になった有効回答数も異なります。

注6:三省堂『新明解国語辞典』第八版によれば、「いじましい」とは「〔関西方言〕小さい(ささいな)事にけちけちしたりして、哀れむべき状態だ」とのこと。

引用・参考文献
● 気象庁ホームページ

〈執筆者略歴〉
江利川 滋(えりかわ・しげる)
1968年生。1996年TBS入社。
視聴率データ分析や生活者調査に長く従事。テレビ営業も経験しつつ、現在は法務・コンプライアンス方面を主務に、マーケティング&データ戦略局も兼務。

【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版のWebマガジン(TBSメディア総研発行)。テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。原則、毎週土曜日午前中に2本程度の記事を公開・配信している。