7月28日に熊本県で起きた最大震度7の地震。これまでに12人の死亡が確認されているほか、安否がわからない人もいるということです。各地で建物の倒壊や、車道に深い亀裂が走るなどの被害が出ています。

少しずつ見えてきた被害の大きさ。建物は倒壊し、橋の歩道も途中で崩れ落ちました。

熊本県の各地で35℃の猛暑日が続出する中、被災地では懸命な救助活動が続けられています。

カメラマン
「倒壊した建物の中から住民が救助されています」

氷川町のこちらの住宅では夫婦2人が見つかり、家族によりますと、高齢の夫が亡くなったということです。

JNN取材団
「八代市の煙突が倒れた現場です。上を見て見ますと、先端部分が折れ、崩落しているのが分かります」

11人が閉じ込められた日本製紙八代工場。7人が救助されましたが、5人が死亡、2人がけがをしています。残りの4人の安否についてはわかっていません。

熊本県を襲った地震。宇城市と氷川町で震度7、宇土市や八代市などで震度6強を観測しました。

喜入友浩キャスター
「氷川町です。この辺りは木造家屋が多いのですが、このように塀が倒れたり、奥の方は家が完全に崩れているような状況です。屋根が地面につくような形で崩れているのが分かります」

震度6強を観測した八代市。自宅兼学習塾だったというこちらの建物に、男性は妻と一緒に閉じ込められたといいます。

一時閉じ込められた男性
「全然身動きが取れないような状態で、少しずつ壁などが落ちてきて、こうやって支えてたら、あとはもう『ドーンッ』『ガラガラガラッ』と」

逃げることもできないほどの揺れ。一気に壁が押し寄せ、身動きが取れなくなってしまったと話します。

一時閉じ込められた男性
「もう何がなんだか全然分からないような状態で、『このままダメかな』と一瞬思って。何とか(揺れが)収まったときに、ちょっと外の明かりが見えたので、そこから出られるんじゃないかと」   

外の光を頼りに隙間からなんとか脱出することができました。

これまでに地震による死者は12人にのぼり、6人が心肺停止となっています。

震度7を観測した宇城市では・・・

JNN取材団
「車道のあちこちに深い亀裂が走っています。通過する車両は最大限スピードを緩めて走行しています」

中には地面が隆起し、傾いてしまった家も。

国土地理院は今回の地震で、熊本県八代市の「千丁」で、およそ87センチの地殻変動を観測したと発表しました。

宇城市にある国立病院機構、熊本南病院。壁が大きく崩れ落ち、鉄筋もむき出しになっています。さらに天井からは水漏れも。120人あまりいた入院患者は、半日かけて熊本市内の別の病院などに移送されました。今後の再建の方針は未定だといいます。

どれほどの家屋が被害を受けたのかは、まだ明らかになっていません。

自宅に戻れない人たちが直面しているのは…

JNN取材団
「こちら、長い車の列。その先にあるのはガソリンスタンドです。ガソリンを求めて30台以上の車が長蛇の列をなしています」

給油を待つ人は…

「きのうの夜、もう暑かったんで車中泊してたらガソリンがなくなってきて。きょうの夜が心配、子供たちも3人いるんで」

長い列は、八代市のこちらの集会所でも。断水が続く中、給水所は被災した人たちの命綱ですが、水の量は「1人2リットルまで」という制限が。

給水に来た人
「きのう夜、自販機に買いに行っても全部売り切れてて。お茶とか水とか。もう何もない状態で」

最高気温が35℃に迫る暑さの中、屋外で過ごす人たちも…。避難所も停電しているため、エアコンがつかないのです。

「冷房が入らんけん。外ならば風がときどき来ますけん。(Q.体調はいかがですか)体調は気が張っておりますけんな」

熊本県によると、現在、420の避難所に8698人が避難しています。(午後7時現在)