ユーザーの反発が生んだ「ちょうどいい設計」

ただし、スタート時点の設計は今とは異なりました。当初は手数料0.5%、ユーザーへの還元なし、という形だったのです。

これはユーザーから強い反発を受けました。「クレジットカードでも何でも、使った分の0.5%還元は今や当たり前だろう」という声です。消費者にとってポイント還元は、もはや「おまけ」ではなく「デフォルト」です。

この反発を受けて、ユーザーへの0.5%ポイント還元を追加した結果、手数料は現在の0.99%に引き上げられました。それでも加盟店側には納得感があると言います。

北國銀行・今津雄一郎さん「0.5%をつけて、1%切るくらいならいいという声をいただけました」。

ユーザーが「使う理由」を持ち、加盟店もそれを歓迎する。この循環こそが、現在の成長を支える土台になっています。試行錯誤の末にたどり着いた、いわば「現場から生まれた設計」です。