物価高はいつまで続く?

山本キャスター:
また、今回の金融緩和策の維持によって円相場も大きく動きました。2022年10月には一時150円を超えるほどの円安となっていましたが、その後は円高に転じています。しかし、金融緩和の維持が公表されると128円からわずかな時間で一時3円ほど急激な円安となりました。1月18日午後10時の時点では、129円となっています。
円安になると物価高がまた心配されます。街の人に話を聞きました。

30代「電気代が去年1万円くらいだったのが(上がって)2万6000円くらい。子どもが生まれた分、使っている量が増えているのと、このままずっと値上がりが続くのは厳しい」

20代「金額が大体1割~2割くらい上がっている。それに追随して賃上げも最低限それくらい上げてもらえたら」

60代「大手企業は給料を上げると聞くけど中小企業はね…」
小川キャスター:
物価が上がっている、でも賃金が上がらない。今後、どうなっていくのか非常に注目されますけれども、いつまで円安による物価高は続くんでしょうか?

山本キャスター:
末廣さんの分析では、「為替水準で落ち着いていれば2023年後半から物価高も落ち着くか」ということです。
小川キャスター:
中村さんはこの物価高、経営者側の視点ではどう見ていますか?
社会起業家 中村多伽さん:
賃上げというのは、経営者にとっても大きなインパクトになるかなと思っています。
例えばベンチャーとか、中小企業というのは、かなり少数精鋭で動いているところがあるので、人材の確保が重要になってくるんですね。ただ、大手企業が賃上げすると、それに合わせてちゃんと上げてあげないと、競争力が下がってしまうというのがあるので、例えば業績が悪化していても賃上げをしなくちゃいけないというような状況で苦しいところもあるのかなと思います。
小川キャスター:
どうしていったら良いのでしょう?日本の働き手の7割が中小企業、そしてスタートアップの躍進というのが今後の経済成長にも大きくかかわってくるわけですよね。
社会起業家 中村多伽さん:
おっしゃる通りです。なので、例えば国として新たな人材確保をするベンチャーだったり、中小企業を対象に補助金を出すとかができるといいのではと思います。
小川キャスター:
国としてのバックアップが必要になってくるんですね。