日本銀行は18日、現在の大規模な金融緩和策の修正を見送り、現状維持を決めました。去年12月の会合で引き上げた長期金利の変動幅は、0.5%程度で維持されることになりましたが、こうした影響で円相場は一時、短時間で3円ほど円安に進行。今後の物価高などに影響はあるのでしょうか?
長期金利上限“0.5%”維持 日銀 金融緩和を維持
日銀はまた動くのか…。警戒感が広がる中での発表でした。

日本銀行 黒田東彦総裁「長期金利の変動幅をさらに拡大する必要があるとは考えておりません」
日銀は政策決定会合で、現在の大規模な金融緩和策の現状維持を決めました。
日銀は2022年12月の会合で、長期金利の変動幅の上限を0.5%程度に引き上げ「事実上の利上げ」に踏み切りました。市場では“再び政策が修正されるのでは”との見方から連日、長期金利が日銀が上限とする0.5%を超える異例の事態となっていました。

専門家は・・・

大和証券 チーフエコノミスト末廣徹氏「市場が荒れていたので“今日は動くことが得策ではない”と日銀は解釈し動かなかった」
今回の「現状維持」の決定を受け、大きく動いたのが・・・

円相場では、円を売ってドルを買う動きが広がり、一気に3円ほど円安が進行。日経平均株価は652円の大幅な値上がりとなりました。
街では・・・

30代「ローンを組むのは、ちょっと避けたい。車にしろ家にしろ」

40代「(住宅ローンの)返済のこととか気になりますけども、ずっと低金利続いてると円安も止まらなそうなので、バランスの取れた今後いいこと(方法)があると良いんですけど。