インフルエンザ患者が増加する中、新型コロナとの同時感染への懸念も…
同じ時期にかかってしまったらどうなるのか、医師に聞きました。
(田辺医院・田辺亮介医師)
「1月第3週に入ってからはコロナの数に追いつくくらいに増えてきた」

発熱患者に対し、新型コロナとインフルエンザの同時検査を行っている愛媛県松山市の田辺医院では、17日に検査した19人のうち8人が新型コロナ、7人がインフルエンザと判明。
こちらでは17日現在、まだ同時感染は確認されていないといいますが、そのリスクについて田辺医師はこう指摘します。

「酷い症状が予想される。高熱とひどい肺炎、咳など呼吸器症状の強いものが表れてくると思う」
田辺医師によると、症状や後遺症が長引く可能性もあるといいます。
さらにイギリスの論文にはこんなデータも。
「インフルエンザと同時にかかると重症化率が4.14倍、死亡率が2.35倍」
(出典:THE LANCET)

高齢者や基礎疾患のある人は、よりリスクが高まると言われています。
「インフルエンザには薬があり、発症48時間以内だったら使えるのでできるだけ早めに使いたい。同時感染の場合でもインフルエンザを主体とした治療になってくると思う」
さらに、愛媛県内でも確認されたオミクロン株の新たな変異ウイルス「BQ.1系統」についても今後、注意が必要だといいます。
「免疫をすり抜ける免疫逃避ということが考えられるので、爆発的に流行することも考えられ、同時感染のリスクが上がってくると思う」
田辺医師は、予防接種や基本的な対策の徹底で同時感染のリスクを避けるよう呼びかけています。