全国で相次いでいる不適切な保育の発生を未然に防止しようと、大分県内の幼児保育施設に向けた初の研修会が開かれました。
(県福祉保健部・内海奈穂子さん)「今まさに保育の対する信頼が揺るぎかねない事態になっているのではないかということを大変危機感を持っています」
不適切な保育については大分県内でも去年、認定こども園で保育教諭がわいせつ行為で逮捕されるなど全国で相次いでいます。これを受けて県は幼稚園や保育所、認定こども園などの施設長を対象に初めてとなる大規模な研修会を開催しました。
およそ380人が参加した研修では不適切な保育が生じる背景に1人きりで任され同僚がフォローできないなど職場環境の問題があると説明されました。その上で問題を早期発見できる体制づくりや疑われる事案を把握した場合、市町村や県に速やかに連絡するよう呼びかけられました。
(保育園施設長)「自分の園を見直して職員とともに虐待などが起こらないように、また私たちがもう一度一から勉強してやっていきたいと改めて決意をしたところです」
県は研修内容を職場で共有し、子どもの権利や保育のあり方について考える場を設けてほしいとしています。