「支えてくれて感謝しかない」
試合後、水木投手が目に涙を浮かべながら、口にしたのは母親への感謝だ。
水木投手は3人兄弟の次男。この日は母・智恵美さん、野球を始めるきっかけとなった兄・陽仁さん(23)、そして弟・風希さん(13)たちがスタンドに駆けつけ、チームのエースとしてマウンドを守る水木投手に声援を送った。
母・智恵美さん
「悔しいね。でも決勝まで応援させてくれて、ありがとうかな。1年生の時はまさか決勝で先発するとは思わなかった。彼のがんばりと周りの支えで、ここまでこれた」
智恵美さんは水木投手が小学6年生の時に離婚を経験。シングルマザーとして、3人兄弟を育てている。水木投手の高校進学後も、自宅のある大鰐町から学校に通う息子を智恵美さんはずっとそばで支えてきた。
母・智恵美さん
「支えてこれたのは誇りだね。ここまできたので、最後まで楽しんでやってほしい、それだけでした」
水木海志投手
「試合が終わった瞬間、悔しかった。もっとできたんじゃないかなと。でも、楽しかったなという思いもありました」
試合終了後、ダグアウトから引き上げてくる息子を智恵美さんは力強く抱きしめた。一回り大きくなった息子の背中にそっと手をやった。言葉は交わさなかったが、互いの目はうるんでいた。














