スーパーとは「真逆」の商売
わくわく広場の仕組みは、普通のスーパーとちょうど真逆になっています。
スーパーは自分でお金を出して商品を仕入れます。つまり売れ残りのリスクを自分で抱える商売です。だから欠品しないように品揃えを整え、売れ残りそうなら値引きし、最後は廃棄のコストも自分で払います。
ところがわくわく広場では、棚に並んでいる商品は、あくまで生産者のものです。売れ残りのリスクを負っているのは生産者の側で、運営会社のタカヨシは「売り場」を提供して、売れた金額の25%を手数料として受け取ります。仕入れをしないので、売れ残りのリスクも、廃棄のコストも抱えません。
だからこそ「欠品OK」が成り立ちます。品切れは店の失敗ではなく、それだけ売れた証拠。この前提の違いが、スーパーとの決定的な分かれ目になっています。
生産者が値段を決めると、何が起きるのか
値段を生産者自身が決めることにも、仕組みとしての意味があります。
せっかく持ってきたんだから、値下げしてでも売り切りたい。生産者にはそういう力学が自然と働きます。夕方の直売所で、ときに半額になるような気前のいい値引きに出会えるのは、この力学のあらわれです。値下げするかどうかの判断も、値下げ分の負担も生産者側の話で、運営側は売れた分の手数料を受け取るだけです。
その結果、生産者は廃棄を減らせて、消費者は安く買えて、お店はにぎわいます。それでも売れ残った分は、地域の子ども食堂などに寄付される仕組みまで整えられています。誰かが無理をして安さをつくっているのではなく、リスクの置き場所を変えることで、全員が得をする流れを設計しているわけです。














