「一時期のフランス代表に…」
新タアナ:ただ柳田さん、こうやって日本が、今までだと競り合いの中で敗れてしまっていた事も多かったと思うんですけど、勝ち切れるようになってきた。この要因ってどういう風に見てますか?
柳田選手:状況の変化に全員が対応することができる。あとはそこにしっかりスキルで体現することができる選手がたくさんいるので、そこは一つ強みかなと思いますし、共通認識、方向性っていうのははっきりしているので、劣勢でもどこに向かっていけばいいんだ、どうやって点を取るんだっていうのがはっきりしてるチームは強いなと改めて思いましたね。
新タアナ:ロラン・ティリ監督が話している自分の哲学として、フローの中でフリーにプレーをするんだという言い方。流れを大事にしながら自由にプレーしてほしい。直感を信じて、その時その時の変化をどれだけ敏感にチームが感じ取れて、そして対応できるか、ここが大事なんだという言い方をしてますけれども。
柳田選手:おっしゃってることは分かるんですけど、体現するのってものすごい難しいんですよ。めちゃくちゃ難しい、ほんと理想形なんですよ。理想の話をしてるんですけど、それを選手たちは真っ向からしっかり向き合って対応しているっていうのは、非常にプロフェッショナルとして素晴らしいなと思いますし、今日のゲームもそうですけど、多分データで出ているボールだけじゃなくて、その上を行くような事ってたくさん生まれてた中で、そこにいち早くリアクションして選手は動いてたので、この監督がおっしゃるフローからっていうところはすでに体現できてるんじゃないかなと感じましたね。
新タアナ:だからこそ今、日本の男子のバレーが面白いんですよね。これだけファンを虜にするんでしょうね。
柳田選手:僕のイメージだと、今これから日本がトップに行くっていう過程の話をする中では、一時期のフランス代表、ここにかなり近くなってるイメージなんですよ。システムはあるんですけど、システムばっかりじゃなくて、あの瞬間に自分が出来る最適解をすぐ見出していくっていう意味では、今日の髙橋藍選手のプレーとか、山本智大選手のプレーとか。計算の外側のプレー、これを常に出していくっていうのは昔の一時代を築いたフランス代表のイメージに近いと思うので、今日本もその域に達してきているのかなと思いますね。
新タアナ:山本選手が面白いこと言ってたんですけども、これだけ今の日本チームがそれぞれのポジションで世界のトップの人が集まっていると。この中でプレーをできることの幸せ、そしてその同じ世代でバレーボールができているこの幸運、これをすごく大事にしたいんだって山本選手言ってましたけど。
柳田選手:一周回って初心というか、そこに戻れているっていうのもすごいことですし、やっぱりバレーボールをやってるから幸せだってのを感じながらやってもらうのが一番バレーボールを楽しむ要因になると思うので。そういう気持ちがある選手はやっぱ強いと思います。そういう選手がいるチームっていうのもやっぱ強くなりますよね。
新タアナ:バレーボールを楽しんでいる、こういった一体感を持っているというのは、今日のゲームで言うとあの第5セットの8点目を取ったシーンですかね?
柳田選手:もぎ取った、最後西田選手がなんとかブロックの間にぶつけて。あの1点っていうのは、決め方は泥臭かったかもしれないですけど、ほんとにそこを見出して得点するっていう日本の良さが詰まってましたよね。
新タアナ:深津選手が体で上げてそれを繋いで西田選手が決めたというシーンでしたけれども、あの1点でやっぱり大きくこれで変わるっていう柳田さんのコメントもありましたし。
柳田選手:ああいうプレーがどんどん出ると、日本の強さっていうのも出てくるので、これからもどんどん見たいですよね。

















