中国の輸出入は6月にいずれも市場予想を上回る伸びを示した。AIデータセンターに必要なハードウエア需要の拡大や半導体価格の高騰が、アジアの貿易を押し上げている。

税関総署が14日発表したデータによると、6月の輸出は前年同月比27%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は19%増だった。伸び率は5月の19.4%から拡大した。

一方、輸入は前年同月比36%増加。市場予想は26.1%増だった。貿易黒字は1256億ドル(約20兆4000億円)となった。

AIインフラ整備を巡る競争は、半導体などの歴史的な供給不足を引き起こし、輸出企業に好調な局面をもたらしている。半導体価格はこの1年で最大700%上昇し、韓国から台湾に至るまで域内貿易を大きく押し上げている。

こうした活況により、中国はイラン戦争による影響を和らげてきた。一方、内需の弱さから、4-6月(第2四半期)の経済成長率は政府目標である4.5-5%の下限近くまで鈍化した公算が大きい。

AI需要主導の輸出拡大は経済のバランスを崩し、外需が失速した場合の脆弱(ぜいじゃく)性も高めている。中国ではAIの普及が労働市場への圧力をさらに強めている。

また、イランを巡る緊張が再び高まる中、投資家やエコノミストは中国の原油輸入の動向にも注目している。

中国は世界の原油市場の需給調整で重要な役割を担うようになっており、イラン戦争開始後の数カ月間は海外からの原油調達を大幅に減らしてきた。アナリストらは、当局が年後半に戦略備蓄の積み増しを再開するのに伴い、原油輸入が回復すると予想している。

原題:China’s Exports, Imports Soar Faster Than Forecast Amid AI Rush(抜粋)

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