スポーツを通じて、全ての人を包み込む社会を

ミックスのチームでひとしきり交流したら、元のチームに戻って、総当たりです。「野武士東京」はホームレス状態を経験した人が中心で、継続的な支援や孤立しないための居場所として、月2回、都内で練習会を開いています。年齢がやや高めなので、終わりのほうになると抜けて、応援に回ったり、休憩するメンバーもいます。

参加者の1人は「私だけ還暦過ぎているから、疲れたね。きょうはもうやめ」と言いながら「普段の練習会も楽しいけど、違うチームの人と一緒にやるのが楽しみで来てます」と話します。最近、新しいバイトを始めたそうで、「バイトが大切だから、けがをしないようにしないと」と付け加えていました。「勝ちたい」「うまくなりたい」という人も、「みんなで楽しみたい」「できる範囲で身体を動かしたい」という人も、それぞれです。

ダイバーシティサッカー協会のパンフレット。表紙は「野武士東京」のメンバー。

多様な生きづらさや背景を抱える人たちのスポーツを通じた居場所づくりを手伝ってきたNPO法人「ダイバーシティサッカー協会」。今回のように、各地のチームや活動を応援する人たちが交流する「ダイバーシティリーグ」は、9月以降、継続して実施予定です。地域で様々な関係を生み出し、切らさないことを大事にしています。「スポーツを通じて、全ての人を包み込む社会を作ろう」という試みです。

(TBSラジオ「人権TODAY」担当: 崎山敏也記者)