「サーフ&ファーム」という形の雇用方法

続いてこちらは、宮崎市に本社を置く食品メーカー「野崎漬物」のグループ会社、「野崎ファーム」。
干し大根の生産などを行うこちらの会社でも、「サーフィン」と「仕事」が両立できる雇用を2年前から始めました。


(野崎漬物 野崎偉世社長)
「『サーフ&ファーム(農業)』といった形の雇用方法を考えております。夏場はサーフィンを楽しんでもらう、そういう仕事に就いてもらう、冬場は農業とか工場とかで仕事をしてもらうという形をつくろうと考えました」


おととし入社した廣瀬英明さん。
もともと東京の飲食店で働いていましたが、野崎ファームの雇用スタイルに惹かれ移住してきました。

(野崎ファーム 廣瀬英明さん)
「本当にシンプルにサーフィンができて、農業ができて、それがやりたくて宮崎来たんで、休みの日は海行って、仕事の日は山行ってみたいな」


廣瀬さんは、農業の繁忙期となる9月から4月ごろまでは、大根の栽培などの農作業。
一方、夏はサーフィンをしながら、プールの監視員やライフセーバーの仕事をしています。


廣瀬さんは、今の働き方をきっかけに農業の楽しさも知り、将来は、独立を目指しています。

(野崎ファーム 廣瀬英明さん)
「こっちに来てから(農業に)初めて携わって、風だったりとか天候だったり、気温だったりとか、そういう東京にいたらあんまり気にならないことにフォーカスしていく中で、それが楽しいっていうか」


そんな廣瀬さんについて会社の同僚は。

(野崎ファーム 藤本広太さん)
「(農業について)どんどん、もっと知りたいもっと知りたいっていうような、本気で農業を考えてるんだなっていうふうに感じますね。」