"北朝鮮の人たちは、ごく普通の人たちなのです"
皆さんは北朝鮮と聞くとどんなイメージをしますか。拉致問題が発覚してからはとても極悪非道な国であり、冷血な人々だと思われていませんか。
確かにそういう人も中にはいるでしょう。拉致を指導した人、実行した人は犯罪者だと思います。けれど現地に暮らしている人はごく普通の人たちなのです。
娘たちのエピソードを1つお話しします。
ある年の運動会。応援に来た両親や親族がたくさんいましたが、私の娘たちには誰も来てくれる人がいませんでした。夫も私も隔離された状態であることから、住居地以外への外出が制限されていたからです。
お昼の時間になり、友達は皆家族のもとへ行ってしまいました。どこで食べようかと周りの様子をうかがっていたら、何組かの家族が固まって食事をしようとしている場所がありました。その子のお母さんと思われる人が手招きをしています。「一緒に食べよう」と誘ってくれたのでした。
そればかりではありません。娘たちに家族のために作ったご馳走を分けてくれたのです。決して裕福な家庭というわけではありません。配給も満足できるほどの量をもらえるわけではない、食料事情の良くない状況なのに、娘たちに遠慮せず食べろと言ってくれたというのです。
この話を聞いて私はとても感動しました。組織とは無関係な人はごくごく当たり前の普通の人なんだということを、改めて確認する出来事でした。このことも、皆さんに知っておいてほしいと思います。














