大手でただ1社、ほぼ全品100円のセリア
そのなかで、セリアだけが、いまもほぼすべての商品を100円均一のまま売り続けています。
セリアのお店では、どんなにおしゃれで高そうに見える商品でも、レジに持っていけば必ず100円。この「全部100円」という安心感が、独特の心地よさを生んでいます。他のお店では「これは100円かな、それとも300円かな」と、いちいち値札を確認する必要がありますが、セリアにはその小さな負担がありません。手に取ったものを、迷わず買える。この気楽さが、根強いファンをつくっています。
ちなみに「セリア」という社名は、イタリア語で「真面目な」という意味です。日常を彩るものとの出会いを、とことん真面目に追い求める。その真面目な姿勢が、お店づくりにもそのまま表れています。
「100円の商売にシステムは割に合わない」という常識を破った
セリアが100円を守れる理由の1つ目は、データです。
かつて100円ショップの業界では、「商品が100円と安いのだから、高価なシステムに投資しても元が取れない」というのが常識でした。セリアはその常識に挑み、2004年、インターネットを使った販売管理の仕組みを全国の直営店に導入します。どのお店で、どの商品が、いつ、いくつ売れたのか。コンビニでは当たり前だった一品ごとの販売データの管理を、「1品100円の商売」で本気でやり始めたのです。
いまでは、そのデータをAIと組み合わせて、お店ごとの発注を自動で提案する仕組みまで動いています。1回あたり30分、40分とかかっていた発注作業は、最大で9割減ったそうです。さらに販売データはメーカーとも共有され、売れているものを、ちょうどいい量だけつくる体制ができています。














