国内で初めて「新型コロナウイルスへの感染確認」が発表されてから、今年1月16日で3年です。今年1月14日には、新型コロナウイルスの死者数が過去最多となりました。そんな中、医療現場の今について医師に話を聞きました。
2020年1月にコロナ患者を国内初確認

3年前の2020年1月16日に厚生労働省が行った会見。
(厚生労働省の担当者 2020年1月16日)
「新型コロナウイルスに感染した肺炎患者の発生が国内で確認されたのは、今回が初めてでございます」
日本で初めて新型コロナウイルスの感染が確認されたのは、中国の武漢市から帰国した神奈川県に住む中国籍の男性(30代)でした。



当時(2020年1月)の大阪の街の様子はというと、マスクをしている人は見られず、日常に変化はありませんでした。ところが、中国に渡航歴のない奈良に住むバス運転手の新型コロナウイルス感染が確認されると、日常の様子が一変します。
(アナウンサーリポート 2020年1月30日 JR大阪駅前)
「普段よりも人が少ないように感じますよね。あとマスクの着用率が本当に目立ちます」
3年たった今年1月の発熱外来…変化したコロナ治療

その後、3年にわたっているウィズコロナの生活。大阪市生野区にある葛西医院の今年1月16日の様子を取材しました。葛西医院では、年明けから発熱外来の予約は埋まり続けています。高熱などの症状を訴える男性(20代)を検査をしてみると…。
【診察の様子】
(葛西医院 小林院長)「これはインフルエンザですね。コロナではないです」
新型コロナウイルスではなくインフルエンザでした。
一方、発熱と喉の違和感などを訴える別の男性(20代)は、コロナ陽性でした。

今は、発熱外来を受診した患者の5割がコロナ陽性、3割がインフルエンザ陽性という状況だといいます。
(葛西医院 小林正宜院長)
「発熱外来かなり多いんですけれども、その要因のひとつとしてインフルエンザのA型が非常にはやっているので、コロナの患者さんばかりではなく、それに迫るくらいの数のインフルエンザA型の患者さんがいらっしゃる現状があります」
こうした中、活用しているのが新型コロナウイルスとインフルエンザの感染が同時に調べられる検査キットです。
MBSが初めて葛西医院を取材したのは2021年9月のこと。コロナの治療「抗体カクテル療法」を全国で初めて自宅往診で行ったのが葛西医院でした。その治療は今、どうなっているのでしょうか。
(葛西医院 小林正宜院長)
「(抗体治療は)現在のオミクロンに対する効果は非常に限定的で、抗体治療にかわるような治療薬がありますので、そういった点滴・内服治療薬を継続して実施しています」
現在、主に使用しているのは抗ウイルス薬「レムデシビル」や飲み薬の「パキロビッド」。3年を経てコロナ治療も変化しました。














