青森市は八甲田山系でのクマによる人身被害を受け、一部の区域で入山の自粛を要請することを決めました。

青森県内で相次ぐクマの出没。
八甲田山系では29日、クマに襲われたとみられる男性の遺体が見つかったほか、6月24日にタケノコ採りのために入山した女性がクマに足をかまれるなどしてけがをしました。

青森市 西秀記 市長
「市民、県民、八甲田へ訪れる方の安全を最優先に対応する」

30日、自治体や警察などの職員が集まり、青森市で対策会議を開きました。

会議では、6月30日~7月末まで人身被害の現場周辺で山林や登山道への立ち入りの自粛を要請することが決まりました。

青森市は28日、女性がクマに襲われて死亡していて、約3か月、今回と同じ範囲の入山を規制しました。

市によりますと、入山規制に法的根拠はなく「自粛要請」としましたが、指定した範囲の立ち入りを控えるよう強く呼びかけています。

入山の自粛要請に、八甲田山系の施設からは影響を懸念する声が上がっています。

東北大学植物園 八甲田山分園では、2年前の入山規制で研究者が一時的に退去し、同様の状況になることを危惧しています。

東北大学 伊東拓朗 助教
「園路の管理ができなくなるので、(植物園が)森に戻っていき、さらに野生生物が入り込んでくるようになってしまうのではないかと」

また、自粛要請の区域からは一定の距離があるものの、萱野高原の飲食店も観光シーズンを控え、不安を抱いています。

ひょうたん茶屋 工藤勇人 代表
「日曜日(28日)の被害(遺体発見)があって、頭をよぎったのは2024年の光景。また頭に浮かびました。(当時は)八甲田山イコール怖い所、危ない所というイメージで、この高原も人が全くいなくなった」

人身被害のあった現場周辺には現在2基の「箱わな」が設置されていて、青森市は早急に増設する方針です

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