ロシアは同盟関係にあるベラルーシと16日から空軍の合同軍事演習を行います。ベラルーシ側は、演習は「防衛的なもの」だとしていますが、ウクライナはロシアの動きに警戒を強めています。

ロシアとベラルーシの空軍による合同軍事演習は16日から来月1日まで実施される予定で、ベラルーシ国防省は15日、演習に参加するロシア空軍の部隊が次々にベラルーシに到着していると発表しました。

演習についてベラルーシの安全保障担当の高官は「本質的に防衛的なもの」だと主張していますが、ウクライナ軍の参謀本部は「ロシア軍がベラルーシから攻撃を行う潜在的な脅威はぬぐえない」として警戒を強めています。

こうした中、プーチン大統領は15日に放映された国営テレビでのインタビューで、ウクライナ東部の激戦地ソレダルを制圧したとロシア国防省が発表したことなどを受け、「前向きな動きがみられる。すべては国防省と参謀本部の計画通りだ」と強調しました。そのうえで「兵士たちが再び我々を喜ばせてくれることを願う」と述べました。

侵攻が長期化する中、軍への批判が広がるのを抑え込むとともにさらなる戦果を求めた形です。