「戦後最も厳しく複雑」な安全保障環境の中で

――日本を取り巻く安全保障環境について、どのように把握していますか。

(小泉 進次郎 氏)
「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境、という言葉を使っているとおりです」

小泉氏が特に強調したのは、中国・ロシア・北朝鮮といった周辺国が「相互に連携して行動する」という新しい構図です。

(小泉 進次郎 氏)
「北朝鮮はいま、ロシアに1万4,000人以上もの兵士を派遣しています。ロシアはウクライナにその兵士を派遣し、北朝鮮はウクライナの戦場で学んだ最新の戦い方を持ち帰って、それをどこに向けようとしているかは明らかですよね」

「ロシアがウクライナに向けて放っている弾薬の40〜50パーセントは、北朝鮮製ではないかとも言われています」

さらに、中国とロシアの爆撃機や艦艇が共同して日本の空や海に接近するケースが増えており、中国の無人機が沖縄方面で確認される事例も増加しているといいます。

(小泉 進次郎 氏)
「この厳しい新しい環境の中で、これからも平和であり続けるにはどうするか。ドローン、AI、サイバー攻撃など新しい戦い方に対して、日本はどうやって新しい守り方を構築するのか。これが戦略三文書の改定で取り組んでいる基本的なポイントです」

――武器の輸出や護衛艦の事実上の空母化など、戦後の安全保障方針を大転換するような議論が、国会でもっと丁寧に行われるべきではないかという声もあります。

その問いに対して小泉氏は、「こんなに議論している国はなかなかない」と反論しました。

(小泉 進次郎 氏)
「私は毎月いろんな国に行っていますが、日本がこれだけ国会に出ていることをどの国からも驚かれます。インドネシアの国防大臣は、1年に1回も国会に行かないと言っていました」

「防衛大臣が1日7時間予算委員会に座り、週2回記者会見を開き、統合幕僚長や各幕僚長もそれぞれ会見をやる。こんなに説明している防衛関係の役所は世界にないと思います」

一方で、安全保障環境の中で大臣が国会に縛り付けられることの非効率さについても、「必要だと思いますね」と国会改革への認識を示しました。その背景として紹介したのが、インドネシア国防大臣との一連のやりとりです。

(小泉 進次郎 氏)
「1回は、成田空港のトランジットの数時間の間に会談をやりました。次は前夜に電話があって、翌日プライベートジェットで来るから会えないかと。夜中の1時に着いて、夜中の2時にホテルで会談を行いました」

「さらにその翌週、インドネシアのプラボウォ大統領と一緒に会おうという話になり、インドネシアに日帰りで行ってきました」