■皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝(15日 たけびし京都スタジアム発着 9区間(42.195キロ)

皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝が15日に京都で行われた。注目の全日本中学生陸上選手権1500mで優勝した岡山のドルーリー朱瑛里(15・津山鶴山中3年)が3区で17人抜きで区間新記録を達成した。大阪が2015年以来8年ぶり4度目の優勝を果たした。

日本を代表するトップランナーから中学生まで、各カテゴリーの有力選手たちが“ふるさと”のタスキをつなぐ1年に一度の「オールスター駅伝」となる。
気温13℃、湿度66%暖かい中でのスタートとなった1区(6キロ)、クイーンズ駅伝を走った実業団選手、群馬の岡本春美(24・ヤマダホールディングス)がレースを引っ張った。残り1キロ付近で新潟の小海遥(19・第一生命グループ)がスパートをかけ引き離した。1区で新潟県勢が初めての区間賞を取った。

3区(3キロ)は中学生区間、注目は全日本中学校陸上競技選手権大会1500mで優勝した岡山のドルーリー朱瑛里(15・鶴山中3年)、33位でタスキを受け取るとトップスピードでレースに入り1キロ付近で6人抜き。終盤に入ってもスピードが落ちず17人抜きを達成、タイムもこれまで2013年の高松望ムセンビ(大阪・薫英女学院中)、2019年南日向(千葉・葛飾中)の9分10秒を更新する9分2秒の区間新記録をマークした。

9区(10キロ)のアンカー勝負となった優勝争い、3位の大阪は世界陸上オレゴン大会女子マラソン代表の松田瑞生(27・ダイハツ)がトップの福岡を7秒差で追いかける展開。神奈川のアンカー、クイーンズ駅伝で2区区間賞をとり優勝を果たした資生堂の佐藤成葉(25)もトップに追いつき4チームの戦いになった。3キロ付近で大阪の松田と神奈川の佐藤がスピードを上げ一気に抜け出した。5キロの中間地点で大阪の松田がギアを上げロングスパートの体制に入った。完璧なレース展開で大阪の松田が逃げ切り、大阪が2015年以来、8年ぶり4度目の優勝を果たした。

【都道府県女子駅伝順位】
優勝 大阪 2時間15分48秒
2位 京都 2時間16分37秒
3位 福岡 2時間16分47秒
4位 神奈川 2時間16分49秒
5位 東京 2時間17分13秒
6位 千葉 2時間17分39秒
7位 鹿児島 2時間18分39秒
8位 愛知 2時間18分47秒
9位 兵庫 2時間19分12秒
10位 宮城 2時間19分32秒