「名優は、芝居がうまい必要があるかなと」

林が「石原軍団には“役者としてうまくなるな”という言葉があると聞きましたが?」と尋ねると、舘曰く、「名優は、芝居がうまい必要があるかなと思うんです。ただ、スクリーンや画面を支える力は皆さんあるんです。出てきただけでそこに目が行くというか、存在感だけで納得させちゃう」。そして後半は、先輩俳優との思い出エピソードをじっくり語った。
中でも“人生を導いてくれた恩人”として挙げたのは、2020年に亡くなった渡哲也さん。
「あるとき、渡さんに『ひろし、お前には華がある』って言われたんです。俳優って基本的に不安じゃないですか。初めて褒められたというか、そんな気がして。僕、褒められて伸びるタイプなんです(笑)。それがすごくうれしくて。それから今まで、その言葉を頼りにやってきたと思いますね。渡さんのおかげで僕は今があると思います」と、しみじみ語った。
一方で、後輩俳優からも慕われている。
映画『国宝』(2025年)で吉沢亮演じる主人公・喜久雄の少年時代を演じた黒川想矢もその一人。黒川は11歳の時、ドラマ共演をきっかけに舘にあこがれ、舘に直接「『舘プロ』に入れてください」と直談判したというエピソードの持ち主。そんな黒川から、舘へ「人間としても俳優さんとしても、一番尊敬できる人」というコメントも紹介された。














