(ブルームバーグ):日本が中国から輸入するレアアース(希土類)の中で、同国がほぼ独占する重希土類の輸入量の低迷が続いている。
財務省が26日に公表した貿易統計によると、日本が5月に中国から輸入した、酸化イットリウムは純分換算で約14トンと前年の月間平均の17%にとどまった。ジスプロシウム鉄合金の中国からの輸入量はゼロだった。
高市早苗首相の台湾有事を巡る昨年11月の国会答弁に反発した中国政府は、日本に対するレアアース輸出の締め付けを強化している。中国は電気自動車モーター、風力発電、防衛装備などに使われる重希土類の分離工程では99%のシェアを握っているとされており、中国からの輸出低迷が続けば国内の多くの製造業に影響が出る恐れがある。
日本エネルギー経済研究所(IEEJ)研究理事の佐々木忠則氏は、重希土類を「全く出さないわけではないだろうが、中国の重要性を維持するためにある程度、軽希土類よりも厳しく輸出管理しているのではないか」と述べた。
遼寧省大連の日系電機大手拠点で働く日本人男性1人が5月下旬、レアアース加工製品を中国から輸出しようとした疑いで当局に拘束されたと、朝日新聞が24日に報じていた。
(更新前の記事で、デック1の15%を17%に訂正しました)
(識者のコメントを第4段落に追加して更新します)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.