背景には『重要文化財』の維持にかかる“懐”事情も

重要文化財が高価格帯のホテルとして展開される背景には、建造物の維持に関わる切実な事情があります。

これまで歴史的な建造物は、保存していくために莫大な費用がかかるため、赤字を垂れ流し続けるか、あるいは解体してしまうかの二択になりがちでした。

そこで、自ら観光資源として稼いでもらい、その収益で保存費用を賄おうという国主導の新たな取り組みが始まりました。その一環として今回手を挙げたのが星野リゾートです。

海外に目を向けると、フランスでは世界遺産のモン・サン・ミシェルの内部に泊まれる施設があります。

「星のや奈良監獄」の取り組みが軌道に乗れば、日本各地にあるお城や裁判所、近代建築といった他の重要文化財でも同様の活用が進み、保存費を税金で賄わなくて済むようになるのではないかという期待も寄せられています。