17日、3日間の日程を終えて閉幕したG7サミット。今回目立ったのは、トランプ大統領への徹底した“気遣い”でした。背景には何があるのでしょうか。

トランプ氏へ「気遣い」目立ったG7サミット

トランプ大統領が80歳の誕生日を迎えた14日。ホワイトハウスで行われたのは、総合格闘技のイベント。

陸軍の音楽隊によるロックが演奏される中、戦闘機が編隊飛行。トランプ氏好みの派手な演出に本人は終始、ご満悦です。

この誕生日イベントのために、開催を1日遅らせることになったのが、フランス・エビアンで行われたG7サミット。15日、主要7か国首脳が集まりました。

1対1のディールを重視するトランプ氏は、こうした首脳会議が気に入らないのか、2025年のサミットは途中で帰国。今回も初日から、議長国フランスのマクロン大統領との会談は仏頂面。

イラン攻撃の開始当初、アメリカが呼びかけたホルムズ海峡への軍の派遣を、フランスが断ったこともあり...

ーー海峡再開にフランスが…

トランプ大統領
「支援は不要だ。海峡再開で合意している」

そうしたトランプ大統領に対し、3日間の会期中、とにかく目立ったのが、各国首脳が見せた“気遣い”です。

ドイツのメルツ首相は、サッカー代表のユニフォームをプレゼント。

そして、マクロン大統領は、トランプ大統領だけをベルサイユ宮殿の夕食会に招待。

トランプ大統領(17日)
「ベルサイユ宮殿にはたくさんの 『金』がある。見てみたい。たぶん世界一美しい宮殿だろう」

さらに最終日に出した声明でも、イランとの戦闘終結に向けた合意は「『トランプ氏の強い指導力』によってもたらされた」と持ち上げたのです。

結局、トランプ氏が嫌う「自由貿易」や「法の支配」などの議題は扱われず、レアアースやAIなど、合意を得やすい問題のみ議論。包括的な「首脳宣言」は、2年連続で見送られました。