■11匹も!学術調査では初めての捕獲

2022年11月。大阪の放送局、MBSの番組とおおさか環農水研がタッグを組み、ニホンウナギ捕獲作戦がスタート。大阪府と大阪市に正式に許可を取って行いました。

「もんどり」という筒状の仕掛け、さらに「はえ縄」を仕掛けることで、なんと11匹ものウナギの捕獲に成功道頓堀川での学術調査でニホンウナギが捕獲されたのは、記録上初めてのことでした。

恵俊彰:
山本さん、びっくりしたんじゃないですか?

おおさか環農水研 山本研究員:
そうですね。このタイミングで獲れるか!というところで獲れたのですごくびっくりしました。

恵俊彰:
結構いましたね、11匹。ということは、他にももっといるんですか?

おおさか環農水研 山本研究員:
ウナギは川の下流域にいてあたり前のはずの生き物。それがちゃんといることがわかったので、まだまだ川の全体にはたくさんいるはずです。
道頓堀川は昔あまりにも汚かったんで、生き物が全然住むことができなかったんです。それが普通の川に近づいている。普通の川になっていると証明することでもあると思います。

■「ほんとかな」地元・大阪の人はー

20代女性
「こんな汚いのにいると思わなかった。どう流れ着いたのかも分からない」

30代男性
「いいんじゃないですか。大阪の新しい名物ができるんじゃないかと思う」

50代男性
「(捕獲は)ほんとかなという感じがした。あまり綺麗な感じがしないので」

60代女性
「天然ウナギが生息しているというのは、水がそんなに綺麗になったんだなって。(ウナギは)漁獲が減っているというので良いのではないか」

コメンテーター 眞鍋かをり:
道頓堀って、イメージとしては、「阪神が優勝して飛び込んだ人がお腹壊す」ってうわさがあるぐらいあんまり綺麗じゃないイメージだったんですけど、11匹いるっていうことは、たまたま獲れたっていうより本当に生き物として生息してるってことですよね。

恵俊彰:
先生、これ‟生息”なんですか?それとも河口付近にこの時期に流れているということなんですか?

おおさか環農水研 山本研究員:
実はいろいろ調べているんですけども、どうもこの辺りにずっと住んでいると。

恵俊彰:
それはすごい発見ですね。

おおさか環農水研 山本研究員:
奇跡の大発見をしたというよりは、もうあたり前に住んでることを皆さんに知ってもらえた。それが証明できたということはすごく喜ばしいことだと思う。