最初は気晴らし程度だったはずが…
セミナーの壇上に立った息子のBさんは、31歳。現在は東京在住で、借金総額は元本にして約900万円。離婚経験あり、入院経験あり、そして現在は自己破産手続き中という状況でありながら、穏やかな表情で自らの体験を語り始めた。
沖縄出身のBさんがギャンブルと出会ったのは、東京の調理専門学校を卒業後に就職したリゾートホテルでのことだった。「周りに遊ぶ場所もなく、先輩に誘われるまま」パチンコやスロットへ足を運ぶようになった。最初は気晴らし程度だったはずが、ストレス発散の手段として、そしてデートやプレゼントなどの「お金を作る手段」として。先輩や同僚からの借金に始まり、ついには消費者金融から借りるようになってしまった。

コロナ禍になり外出ができなくなると、オンラインでのギャンブルに出会った。画面上の数字に賭けるだけで、損失の実感が湧かない。気づけば給料はすべて消え、前借りを重ね、借金はさらに増えた。














